“懐袍”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふところ50.0%
かいほう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
即ち蕪村は、その藪入りの娘に代って、彼の魂の哀切なノスタルジア、亡き母の懐袍(ふところ)に夢を結んだ、子守歌の古く悲しい、遠い追懐のオルゴールを聴(き)いているのだ。
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
と歌う蕪村は、常に寒々とした人生の孤独(アインザーム)を眺めていた。そうした彼の寂しい心は、炉(いろり)に火の燃える人の世の侘しさ、古さ、なつかしさ、暖かさ、楽しさを、慈母の懐袍(ふところ)のように恋い慕った。
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)