憂慮きづかわし)” の例文
つかつかと出て、まだしずくまぬ、びしょぬれの衣を振返って、憂慮きづかわしげに土間に下りて、草履をつっかけたが、立淀たちよどんで、やがて、その手拭を取って頬被ほおかぶり
葛飾砂子 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)