“憂患”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うれい33.3%
ゆうかん33.3%
なやま16.7%
わづらひ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「楊懐(ようかい)、絶好な時が来たぞ。明日、玄徳がここを通過したら、軍旅の労をねぎらわんと、酒宴を設けてその場で刺し殺してしまおう。——蜀の憂患(うれい)を除くためだ。抜かり給うな」
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
憂患(ゆうかん)と苦悩——貧困、孤独、肉体の弱味、悪徳、情熱、そのほか無数の障害にもかかわらず成就(じょうじゅ)したものだ、と端的に言明したことがある。
この小さな、緑色に繁茂(しげ)り栄えた島の中には、稀(まれ)に居る大きな蟻(あり)のほかに、私たちを憂患(なやま)す禽(とり)、獣(けもの)、昆虫(はうもの)は一匹も居ませんでした。
瓶詰地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
讀書(どくしよ)は徒(いたづ)らに人の憂患(わづらひ)を増(ま)すのみの歎(なげき)は、一世(いつせい)の碩學(せきがく)にさへあることだから、單(たん)に安樂(あんらく)といふ意味から云ツたら其も可(よ)からうけれど、僕等は迚(とて)も其ぢや滿足出來ないぢやないか。
虚弱 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)