“ゆうかん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
勇敢64.8%
勇悍13.0%
夕刊5.6%
友閑3.7%
勇漢3.7%
憂患3.7%
有閑3.7%
邕管1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ガチョウばんのニールスが勇敢ゆうかんにも、赤んぼうをおかあさんのところへつれていってやったと、ウソたちは、口々に歌っているのでした。
などと言いながら、茶碗によそって、おんなたちは露地へ廻る。これがこのうえおくれると、勇悍ゆうかんなのが一羽押寄おしよせる。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
まだ、やっととおか、十一になったばかりであります。ひどいあめらないかぎりは、かぜばんにも、わたししたってすずらして夕刊ゆうかんっています。
煙突と柳 (新字新仮名) / 小川未明(著)
されば、清洲の町人友閑ゆうかんをお招きなされて、常々、舞と小謡こうたを遊ばしておられるのをいつのまにか、この方も見様みよう真似まねで覚えてしもうたのだ。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
此男勇漢ゆうかんなれば三に草木を分けて山を越、谷をわたりてかの根元こんげんをさぐりみるに、たゞ何のことなる事もなき石なり。ひろひとりてかへるに道すがら光ること前の如し。
これすなわち余輩の所謂いわゆる消極のわざわいにして、今の事態の本位よりも一層の幸福を減ずるものなり。けだし人事の憂患ゆうかん、消極の域内に在るの間は、いまだその積極をはかるにいとまあらざるなり。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
今日でこそ有閑ゆうかん婦人の贅沢はさまで珍しくないようなものの昔は男子でもそうは行かぬ裕福ゆうふくな家でも堅儀かたぎな旧家ほど衣食住のおごりをつつし僭上せんしょうそしりを受けないようにし成り上り者にするのを
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
それから兵を進めてまず崑崙関こんろんかんを破り、さらに智高ちこうを破り、邕管ゆうかんを平らげ、凱旋の時にかの廟に参拝して、さきに投げた銭を取って見せると、その銭はみな両おもてであった。(鉄囲山叢談)