“悸乎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぎょっ50.0%
ぎょつ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「モシ、モシ。」と背後うしろから呼ぶ声をきいた。泉原は悸乎ぎょっとして振返ると、中折帽をかぶった大男が、用ありげにツカ/\と寄ってきた。
緑衣の女 (新字新仮名) / 松本泰(著)
彼は何となく男の本能から悸乎ぎょつとした。美しい人びとの往来する朱雀大路すざくおおじを思うだけでも、永い間田舎に住んだかわきがそこで充たされそうであった。
津の国人 (新字新仮名) / 室生犀星(著)