“悉知”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しっち80.0%
しつち20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうしてまた、十二の使徒のそれぞれの利己的なる崇敬の念をも悉知しっちしていた。よし。これを一つ、日本浪曼派の同人諸兄にたのんで、芝居をしてもらおう。
台湾の竹椅子を見て、独逸ドイツの建築家のブルノー・タウトが実に驚いた。タウトは世界的の建築家であり、家具のことにもくわしい。ことに椅子と来ては、西洋の伝統を充分悉知しっちし身につけている。
台湾の民芸について (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
彼等互に相標榜して自ら是とし、人をのゝしり己れを尊び、昂然として一世を睥睨へいげいす。殊に知らず、天地の情豈に一人一派にして悉知しつちするを得んや。月影波に横はれば砕けて千態万状を為すに非ずや。
詩人論 (新字旧仮名) / 山路愛山(著)