“しつち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
濕地50.0%
悉知16.7%
湿地16.7%
16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
またたに濕地しつちや、たき湖沼こしよう附近ふきんには、特殊とくしゆ草木そうもくがしげり、高原こうげんにはそこにのみそだ植物しよくぶつがはえてゐます。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
彼等互に相標榜して自ら是とし、人をのゝしり己れを尊び、昂然として一世を睥睨へいげいす。殊に知らず、天地の情豈に一人一派にして悉知しつちするを得んや。月影波に横はれば砕けて千態万状を為すに非ずや。
詩人論 (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
あゝ、薄命はくめいなあの恋人達はこんな気味きみのわるい湿地しつちまちに住んでゐたのか。見れば物語の挿絵さしゑに似た竹垣たけがきの家もある。垣根かきねの竹はれきつて根元ねもとは虫にはれて押せばたふれさうに思はれる。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
しつち飼ふ童もありや
枯草 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)