“怨讐”の読み方と例文
読み方割合
おんしゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
足利、新田の如く源家嫡流の名家でもないし、菊池、名和の如く北条氏に対して百年の怨讐(おんしゅう)を含んでいたわけでもない。亦皇室から特別の御恩を戴いたこともないだろう。
四条畷の戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
わしは勢いに巻き込まれたのだという気がする。他人の欲望——というよりも、むしろ無始(むし)以来結ぼれて解けない人間の怨讐(おんしゅう)の大渦(うず)のなかに巻き込まれたのだという気がする。
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
直実の蓮生房(れんしょうぼう)と、敦盛の子の盛蓮とは、仇敵の間でさえあるのに、その二人がわけても親しげにしているのを見ると、まったくこの道場こそは、呉越の人間が、前身の怨讐(おんしゅう)なく
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)