“性得”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょうとく45.5%
しやうとく27.3%
うまれつき9.1%
しやとく9.1%
もちまえ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おれあこうやってる時だけ生きているという気がするのだ。因果いんが性得しょうとくよなあ! 貴様が壺を伏せたりあけたりする手つきと、女を
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
なれど「れぷろぼす」は、性得しやうとく心根こころねのやさしいものでおぢやれば、山ずまひのそま猟夫かりうどは元より、往来の旅人にも害を加へたと申す事はおりない。
きりしとほろ上人伝 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
人間の體質や性質といふものが、うヲイソレと直されるものぢやない。おれの虚弱なのと陰鬱なのとは性得うまれつきで、今更自分の力でも、またひとの力でもうすることも出來やしない。
青い顔 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
性得しやとくおろかな私には、分りすぎてゐる程分つてゐる事の外は、生憎何一つ呑みこめません。
地獄変 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
弱いほうに味方するこころ、お妙のために口をきいてやろうという気がすわって、知らずのお絃は、ソロソロ性得もちまえ鉄火肌てっかはだを見せ出した。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)