“思止”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おもいと40.0%
おもいとど20.0%
おもいとどま20.0%
おもいとま20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
艶子は最早もはや怒れる女王のお芝居を続けている訳には行かなかった。とうとう悲鳴を上げた。だが、それは西村を思止おもいとまらせる程、高い声ではなかった。
一層この計画を思止おもいとどまることにしよう。幾度いくたびそう決心しかけたか知れません。でも、結局は彼はどうしても、あの人殺しの魅力を断念する気にはなれないのでした。
屋根裏の散歩者 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
人に勧め又人の同意を求めるなどは十人並にりながら、ソレでも思う事の叶わぬときは、おそれ以上に進んで哀願はしない、ただ元に立戻たちもどっひとしずか思止おもいとどまるのみ。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
廣介はともすれば、一旦決した殺意を思止おもいとまって、千代子との、この異様なる恋に、身も心もゆだねようかとさえ、思い惑うことがありました。
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)