御顔おんかほ)” の例文
旧字:御顏
さてとや、先頃に久々とも何とも、御生別おんいきわかれとのみ朝夕あさゆふあきらり候御顔おんかほを拝し、飛立つばかりの御懐おんなつかしさやら、言ふに謂れぬ悲しさやらに、先立つものは涙にて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
うす気味わるやにたにたの笑ひ顔、坂本へいでては用心したま千住せんぢゆがへりの青物車あをものぐるまにお足元あぶなし、三嶋様の角までは気違ひ街道、御顔おんかほのしまりいづれもるみて
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
それの一つの御顔おんかほに鶯はねぐらを作り