“御輦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みくるま72.7%
ぎよれん9.1%
ぎょれん9.1%
くるま9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「呉をたのみましょう。陛下の御輦みくるまを守って、呉へはしり、他日の再起を図らんには、またいつか蜀都に還幸の日が来るにちがいありませぬ」
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ぢやによつて今度の先手さきては、今まゐりながら「れぷろぼす」に仰せつけられ、帝は御自おんみづから本陣に御輦ぎよれんをすすめて、号令をつかさどられることとなつた。
きりしとほろ上人伝 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
彼の献扇は、まったく第一のお車を御先乗おさきのりと心得たことであって、御輦ぎょれんに触れ奉ろうとは思いもかけなかったという。あとになってそれを知った時は実に彼も恐縮した。彼の述懐はそこから始まる。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
御輦くるまのひゞき今いづこ
若菜集 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)