御赦おゆる)” の例文
どうか、どうか私を御赦おゆるし下さい。照子は勿体ない御姉様の犠牲の前に、何と申し上げて好いかもわからずに居ります。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
ええ、どうぞ貴女あなた様、大目に御覧下さりますよう、また少々拝見の処も、あいなりますることでございましたら、御赦おゆるしのほどを、あらためてお願い申しまする。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
必ず一点の汚涜をどくもありません——貴方の為めにわざはひの種となるのです、——篠田さん、我がつま、何卒御赦おゆるし下ださいまし、貴方の博大の御心には泣いて居るのです、私はう決心致しました
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
「なおまた故人の所持したる書籍は遺骸と共に焼き棄て候えども、万一貴下より御貸与ごたいよの書籍もそのうちにまじり居り候せつ不悪あしからず御赦おゆるし下されたくそうろう。」
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
なんだかとりとめもない事ばかり書きましたが、どうかしからず御赦おゆるし下さい。僕はこの手紙を書いてしまふと、僕の家に充満した焼け出されの親戚しんせき故旧こきうと玄米の夕飯ゆふめしを食ふのです。