“御赦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おゆる62.5%
おゆるし12.5%
おんゆる12.5%
おんゆるし12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どうか、どうか私を御赦おゆるし下さい。照子は勿体ない御姉様の犠牲の前に、何と申し上げて好いかもわからずに居ります。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
どうぞ、篠田さん、御赦おゆるし下ださいまし——警視庁から愚父ちゝへ内密の報知がありましたのを、はからず耳にしたので御座います、おはずしいことで御座いますが
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
不孝の悲しみは胸一つには堪へざれども、御詫おんわび申さんにことばもなし、只〻御赦おんゆるしを乞ふ計りに候
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
嬉くも御赦おんゆるしを得、御心解けて、唯二人熱海に遊び、昔の浜辺に昔の月をながめ、昔のかなしき御物語を致し候はば、其の心の内は如何に御座候やらん思ふさへ胸轟むねとどろき、書く手も震ひ申候。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)