“御宥恕”の読み方と例文
読み方割合
ごゆうじょ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
右の如く謡曲会、俳句会、短歌会、新体詩会等、会の連発にて当分の間は、のべつ幕無しに出勤致しそろ為め、不得已やむをえず賀状を以て拝趨はいすうの礼に候段そろだん不悪あしからず御宥恕ごゆうじょ被下度候くだされたくそろ。……
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
高浜さんには礼を失した点も多かろうと思うが昔に免じて御宥恕ごゆうじょを願いたい。
高浜さんと私 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
小生らにおいても御厚意を奉体つかまつらざる場合に落ち行き、苦慮一方ひとかたならず、この段御宥恕ごゆうじょなし下されたく、尊君様より皆々様へ厚く御詫び申し上げ候よう幾重いくえにも願いたてまつり候。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)