“当直”の読み方と例文
読み方割合
とうちょく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
当直とうちょくは、記者に囲まれたなり、ふかぶかと椅子の中に背を落とした。そして帽子を脱いで机の上に置くと、ボリボリと禿げ頭をいた。
赤外線男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
この下士は罰をすましたのち、いつか行方ゆくえ不明になってしまった。が、投身することは勿論当直とうちょくのある限りは絶対に出来ないのに違いなかった。
三つの窓 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ケートはあやうくのがれて、運転手室にかけこんだ、そこにはスペイン人のイバンスが、当直とうちょくの勤務をしていた、かれは三十前後の温良な人物である。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)