“当擦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あてこす66.7%
あてこすり33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もし叩きつけるとすれば、彼ら三人を無心に使嗾しそうして、自分に当擦あてこすりをやらせる天に向ってするよりほかに仕方がなかった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
また好んで当擦あてこすりをするわけでもなんでもないが、一流の店ともあろうものが、こういう悪酒を作って売り出させようとする手段を卑しむのは、少しも無理がない。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
そしてお島だけには、ちょいちょい当擦あてこすり厭味いやみを言ったりしてやっと鬱憤をもらしていたが、どうかすると、得意まわりをして帰る彼の顔に、酒気が残っていたりした。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
当擦あてこすりを言ったりして、己を馬鹿にしやがるのだ。