“庚戌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうじゅつ57.1%
かのえいぬ42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
慈ソノ意ヲ察シ声ヲはげまシテ発ヲ促ス。つい永訣えいけつトナル。余ヤ庚戌こうじゅつノ歳ヲ以テ金城ノ官舎ニ生レ而シテ今コレヲ金城ノ館ニ聞ク。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
予(蒲松齢ほしょうれい)は庚戌こうじゅつとし、南に遊んで泝州に往き、雨にへだてられて旅舎に休んでいたが、そこに劉生子敬という者がある。
蓮香 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
嘉永庚戌かのえいぬ、七月、山村菱秋書という落款らくかんで、半七先生に贈ると書いてあるのも何だかおかしいようにも思われた。
半七捕物帳:35 半七先生 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
十日、庚戌かのえいぬ、将軍家御疱瘡、すこぶる心神を悩ましめ給ふ、これに依つて近国の御家人等ごけにんら群参ぐんさんす。廿九日、己巳つちのとみ、雨降る、将軍家御平癒へいゆの間、御沐浴もくよく有り。(吾妻鏡あずまかがみ。以下同断)
鉄面皮 (新字新仮名) / 太宰治(著)