“己巳”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つちのとみ75.0%
きし25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天皇は御年百二十四歳、己巳つちのとみの年の八月九日にお隱れになりました。御陵は河内の多治比たじひ高鸇たかわしにあります。
是を便り戸田侯へ奉公ずみ致し、新地五十石にて馬𢌞り組に召抱えられましたが、翌寛延二己巳つちのとみの四月、御主人は野州やしゅう宇都宮より肥前の島原へ国替仰付けられ
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
明治二年己巳きし三月七日明治天皇の車駕しゃが京師を発し同月二十八日に東京城に入った。『毅堂丙集』に曰く「三月 上東京ニ幸ス。宣光のりみつ鑾輅らんろニ後ルヽコト十日ニシテ乃京師ヲ発ス。」
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
寅之丞は当時近習小姓であった。天保十三年壬寅じんいんに生れたからの名である。即ち今の飯田たつみさんで、巽の字は明治二年己巳きしに二十八になったという意味で選んだのだそうである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)