幽暗くらき)” の例文
しかしながら国に幽暗くらきのぞみしときに精神の光が必要になるのであります。国のおこるとほろぶるとはこのときに定まるのであります。どんな国にもときには暗黒が臨みます。
そして、三回目の繰り返しの時、幽暗くらきには——の一節はほとんど聞えなかったが、次の、日午ひるには——の一節に来ると、不思議な事には、同じ音色ながらも倍音が発せられた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
幽暗くらきにはあゆむ疫癘えやみあり
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)