“日午”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひる50.0%
ひはご50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それに最後に聞えた、日午ひるは——のところが、不思議にも倍音(ド・レミ・ファと最終のドを基音にした、一オクターヴ上の音階)
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
そして、三回目の繰り返しの時、幽暗くらきには——の一節はほとんど聞えなかったが、次の、日午ひるには——の一節に来ると、不思議な事には、同じ音色ながらも倍音が発せられた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
斯う教へてくれました、『春分、日午ひはご探頂いたゞきさぐりて獲寳たからをう』といふ文句ですが、何んのことやら、私には少しもわかりません
『春分』は春の彼岸ひがんさ、『日午ひはご』は眞晝だ、『探頂いたゞきをさぐり』は、本當の富士見の塔のてつぺんだと思つたのが間違ひだつたのさ、本物の塔の頂邊なら、彼岸も眞晝も要りやしない