平脈へいみゃく)” の例文
時計を出しては一日にみゃくを何遍となくけんして見る。何遍験しても平脈へいみゃくではない。早く打ち過ぎる。不規則に打ち過ぎる。どうしても尋常には打たない。たんくたびに眼を皿のようにしてながめる。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)