“師冬”の読み方と例文
読み方割合
もろふゆ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あくる日のうまの刻すぎに、荏原権右衛門は高三河守師冬もろふゆやかたをたずねた。師冬は師直の甥であるが幼い頃から叔父の養い子になっていた。
小坂部姫 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
で、師直は、一部の兵力を八幡にとどめて、一子師冬もろふゆ、武田、島津、吉川きっかわ、田口、岡本などの諸部隊をひきい、自身、天王寺へ駈け向った。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
はやくも京都から直義の指揮下に、こう師冬もろふゆ吉川きっかわ経久、佐々木道誉、おなじく秀綱、土岐頼遠よりとお、細川頼春などが、数万の兵力を幾手にもわけて、待っていたのだ。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)