“師直”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もろなお80.0%
もろなほ10.0%
もろのお10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こう武蔵守むさしのかみ師直もろなおといういやなじじいが、卜部うらべの兼好という生ぐさ坊主に艶書の注文をしたなどというはなしを生ずるに至っているのである。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
両優ふたりとも若盛りで人気を争つてゐる間柄だつた上に、出し物は仮名手本かなでほん忠臣蔵で、仁左が師直もろなほ、鴈が判官はんぐわんといふ役割なので、双方の贔屓々々は両桟敷に分れて
「無論さ。だが、師直もろのおが気にくわない。こっちが判官で、あいつにいじめられるかと思うといやになる」
半七捕物帳:38 人形使い (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)