市商人いちあきんど)” の例文
暮の二十日はつか頃になると、玩具屋おもちゃや駄菓子店だがしや等までが殆ど臨時の紙鳶屋に化けるのみか、元園町の角には市商人いちあきんどのような小屋掛の紙鳶屋が出来た。
思い出草 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
その両側に露店がならんでいるので、車止めになりそうな混雑である。市商人いちあきんどは大かた境内けいだいに店を出しているのであるが、それでも往来にまでこぼれ出して、そこにも此処にも縁起物を売っている。