岩田屋いはたや)” の例文
岩田屋いはたや御夫婦ごふうふが心配して、なにまつさんだつてうちかへればあねさんに小言こごとはれるから、かへつてるにちがひない、なに彼奴あいつぜにつてゐる気遣きづかひはありませんから
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
はいわたくしうからまゐつてります、おやまア、岩田屋いはたや旦那だんなだよ、貴方あなた腎虚じんきよなんでせう。男「馬鹿ばかをいへ、さうしておめえだれだツけ。女「柳橋やなぎばしのおぢうでございますよ。 ...
明治の地獄 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
岩田屋いはたや旦那だんなれられてはまつて、まつさんと喧嘩けんくわアしてかへつてた時になんとおひだえ、あゝ口惜くやしい、真実しんじつ兄弟きやうだいにまで置去おきざりにされるのもおれが悪いばかりだ
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
この戸棚とだな夜具やぐ蒲団ふとんもあるよとなにからなにまでのこらずしてすだすつてよ、つた当座たうざだから療治れうぢはないや、退屈たいくつだらうと思つて岩田屋いはたや御夫婦ごふうふて、四方山よもやまの話をしてると
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)