“山懷”の読み方と例文
新字:山懐
読み方割合
やまふところ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
をんなだ。うしたい、」とひながら、袖崎そでさき尾上をのへまつあふいだ。山懷やまふところくらく、かみくろく、月影つきかげいろしろい。
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
東の山續きの左の方の、山懷やまふところのやうになつたところに、先刻さつき汽車から見えてゐた東光院らしいものが現はれて來た。
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
我が處女作は明治四十四年三月相州湯河原の山懷やまふところの流に近き宿の古く汚れたる机の上に成りぬ。