“山宿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やましゅく25.0%
やまじゅく25.0%
やまぶし25.0%
やまやど25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この檜原の宿しゅくとても、土地の人から聞くと、つい昨年までは、その眼の前に見える湖の下にあったものが、当時、上から替地かえちを、元の山宿やましゅくであった絶項の峠の上にあたる、この地に貰って
雪の透く袖 (新字新仮名) / 鈴木鼓村(著)
檜原ひばら山宿やまじゅくに一泊し、つい岩代いわしろ羽前うぜんの境である檜原峠ひばらとうげを越えて、かの最上川もがみかわの上流の綱木つなきで、そして米沢よねぎわまで旅次りょじ行軍を続けたのであった。
雪の透く袖 (新字新仮名) / 鈴木鼓村(著)
野宿のぶし山宿やまぶし・河原者の徒で、社会に雄飛活躍したものの多かったことは、これまた今さら言うまでもない事実である。
エタと非人と普通人 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
その夜の泊りも、ひどい山宿やまやどだった。雨露うろをしのぐだけの掛屋根、むしろがあるだけの猪小屋ししごや
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)