屋棟やね)” の例文
その中の三十里は日本アルプスの屋棟やねともいふべき信州を流れて、川幅が最も狭く、傾斜が最も急で、岩石の中でも、最も堅硬な花崗岩や、結晶片岩の中を流れてゐるといふ浸蝕谷であるから
天竜川 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)
日本の屋棟やねの中心となつてゐる信州の、最南点であり、最低地点でもある、海面からは僅かに二百米突の高さで、西岸は三河との、東岸は遠江との境界になつてゐる、船頭どもは、こゝまで来て
天竜川 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)