尾行びかう)” の例文
此時このときにふと心付こゝろつくと、何者なにものわたくしうしろにこそ/\と尾行びかうして樣子やうす、オヤへんだと振返ふりかへる、途端とたんそのかげまろぶがごとわたくし足許あしもとはしつた。
双方が精鋭驍勇げうゆう、死物狂ひをきはめ尽した活動写真的の此の華〻しい騎馬戦も、将門方の一騎士が結城寺の前で敵が不意打に来たなと悟つて、良兼方の騎士の後から尾行びかうして居て
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)