“尼前”の読み方と例文
読み方割合
あまぜ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「おおすぐがよい。尼前あまぜ、覚一、また会おう。再会はまだ先の日遠いかもしれぬが、きっと会おう。その日まで、つつがなく暮しておれよ」
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「のう、尼前あまぜ、一体、何処へ連れてゆくのじゃ」
「なんの、尼前あまぜを忘れようか。もう十年も会わなんだであろ。そうだ、国元の世良田で会ったきりだったな。……それにしては変っていない」