尻居しりい)” の例文
猪熊いのくまおじは、尻居しりいに倒れて、とび出しそうに大きく目を見ひらいたが、急に恐怖と苦痛とに堪えられなくなったのであろう、あわてて高這たかばいにいのきながら声をふるわせて、わめき立てた。
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
砲台の真中まなかに破裂せし敵の大榴弾だいりゅうだんの乱れ飛ぶにうたれて、尻居しりいにどうと倒れつつはげしき苦痛に一時われを失いしが、苦痛のはなはだしかりしわりに、脚部の傷は二か所とも幸いに骨をけて
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
叫びつつはね起きたる武男は、また尻居しりいにどうと倒れぬ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)