“小鰡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いな66.7%
おぼこ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
九州では、小鰡いなを塩漬けにし、さらに押し酢にして、鮨に作ってこれをいな鮨と唱えているが、これは京都の鯖鮨さばずしに似て、随分おいしく食べられる。
蜻蛉返り (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
こいは、「三日に一本」と、相場の極ツてる通り、あぶれることも多いし、きす小鱸せいご黒鯛かいず小鰡いな、何れも、餌つきの期間が短いとか、合せが六ヶむつかしいとか、船で無ければやれないとか
元日の釣 (新字旧仮名) / 石井研堂(著)
火の手のあがったのが四ツ半だということだったが、藤五郎は夜の五ツ半(九時)ごろ、芝浦へ小鰡おぼこの夜網を打ちに行って『大清』にはいなかったんだから、三階からこんな芸当することは出来ない。
顎十郎捕物帳:18 永代経 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)