くわ)” の例文
川口村は水口村みづくちむらあやまりで下総の岡田郡である。将門はこゝで自から奮戦したが、官と賊との名は異なり、多とくわとのいきほひきそは無いで退いた。秀郷貞盛は息をつかせず攻め立てた。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
僕は二年生か三年生かの時、矢代幸雄やしろゆきを久米正雄くめまさを二人ふたりと共にイギリス文学科の教授方針を攻撃したり。場所はひとばしの学士会館なりしと覚ゆ。僕等はくわを以て衆にあたり、大いに凱歌がいかを奏したり。
その頃の赤門生活 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)