容体ありさま)” の例文
旧字:容體
見そなはす如きわらわ容体ありさま、とても在命ながらえる身にしあらねば、臨終の際にただ一こと阿姐あねごに頼み置きたきことあり。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
されど深長なる意味ありて存するごとく、満身の気をまなこにこめて、その瞳をも動かさで、じっと人を目詰みつむれば他をして身の毛をよだたすことある、その時と同一おなじ容体ありさまにて、目まじろぎもせで
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)