“家棟”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やむね75.0%
やのむね25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
風が出たとみえて、庭の立樹たちきがゴウッ——潮騒しおざいのように鳴り渡って、古い家である、頭のうえで、家棟やむね震動しんどうがむせび泣くように聞えてくる。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
はいってみると、これがどうしてよくもこれだけためあげたと思われるほどな一倍の広大きわまりない大邸宅で、ことに目をひいたものは、家棟やむねにすぐとつづいた二戸前の土蔵でありました。
四方あたりに浮いてる家棟やのむねは多くは軒以上を水に没している。なるほど洪水じゃなと嗟嘆さたんせざるを得なかった。
水害雑録 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)