宝玉たま)” の例文
旧字:寶玉
で、翌日飾りの入っていた箱を持って宝玉たま屋に行った。幸い宝玉屋の名が箱に記してあったので——宝玉屋は帳面を色々と繰ってみた。
頸飾り (新字新仮名) / ギ・ド・モーパッサン(著)
それが微光に色付けられ、鈍い真珠の宝玉たまを綴った。滝壺は湯のように煮え立っていた。四辺あたりが明るんで見えるのは、滝が微光に反射するからであろう。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
月の上るころおい、水辺の森に来て、琴を鳴らし、ああ、くびに掛けたる宝玉たまを解いて、青年わかものちぎりを結ぼう。
森の妖姫 (新字新仮名) / 小川未明(著)