“宝物庫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほうもつぐら50.0%
ほうもつこ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はじめ、薬師堂に詣でて、それから宝物庫ほうもつぐらを一巡すると、ここの番人のお小僧が鍵を手にして、一条ひとすじ、道を隔てた丘の上に導く。
七宝の柱 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
皆、参詣の人を待って、はじめて扉を開く、すぐまたあとをとざすのである。が、宝物庫ほうもつぐらには番人がいて、経蔵には、年紀としわかい出家が、火の気もなしに一人経机きょうづくえむかっていた。
七宝の柱 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
裏門の方へ出ようとするかたわらに、寺のくりやがあって、其処そこで巡覧券を出すのを、車夫わかいしゅが取次いでくれる。巡覧すべきは、はじめ薬師堂やくしどう、次の宝物庫ほうもつこ、さて金色堂こんじきどう、いわゆる光堂ひかりどう
七宝の柱 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)