字彙じゐ)” の例文
仕方しかたなしにバイブルのコンコーダンスを左右に置いたりクラシカル字彙じゐといふやうなものを机上にそなへたりして、うかうか御茶をにごして通りました。甚だせつない事でした。
『伝説の時代』序 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
てん和尚の学語編がくごへんにはさけの字を出されたり、はあさぢとよむ也。もろこし字書じしよにはは大口細鱗さいりんとあれば鮏にるゐせるならん。字彙じゐにはせいせいの本字にて魚臭なまぐさしといふ字也といへり。