“嬲殺”の読み方と例文
読み方割合
なぶりごろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此の色目で男をなやましたかとお村をズタ/\に斬り、われは此の口で文治郎に悪口をいたかと嬲殺なぶりごろしにして、其の儘脇差をほうり出し
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
わたくしは怖いものに出会でくわしました、怖ろしいことをして、人を嬲殺なぶりごろしにしているお方がありました、その方が、つまり今夜、尺八を吹いて
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
夜昼なしの十年間の苦しみでした。ウウウーと唸る声は夫の死後八年の今でも私の耳の底に響いて聞えます。憎むべき戦争! 私の夫を嬲殺なぶりごろしにしました。
母と娘 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)