)” の例文
れて、などの意で、「雁がねの声聞くなべに明日あすよりは春日かすがの山はもみぢめなむ」(巻十・二一九五)
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
いかに思ひめけることにか、世の中に物語といふもののあんなるを、いかで見ばやと思ひつつ、徒然なるひるま、よひゐなどに、姉継母などやうの人々の、その物語、かの物語
これは老人の恋でまことに珍らしいものである。「あぢきなく」は「あづきなく」ともいい、「なかなかにもだもあらましをあぢきなく相見めても吾は恋ふるか」(巻十二・二八九九)の例がある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)