“妹(も)” の例文
いづくより 来ませし仏か 敷島の 大和の国に 廬(いほり)して 千年(ちとせ)へにける けふ日まで 微笑(ゑみ)たまふなり 床しくも 立ちたまふなり ほのぼのと 見とれてあれば 長き日に 思ひ積みこし 憂(うれひ)さり 安けくなりぬ 草枕(くさまくら) 旅のおもひぞ ふるさとの わぎ妹(も)に告げむ 青によし 奈良の都ゆ 玉づさの 文しおくらむ 朝戸出の 旅の門出に 送りこし わがみどり児(ご)も 花咲ける 乙女とならば 友禅の 振袖(ふりそで)着せて 率ゐ行かむぞ このみ仏に
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)