“妖魚”の読み方と例文
読み方割合
サイレン100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
信一郎はそれを船人の命を奪ふ妖魚サイレンの声として、そのまゝ聞き流して、戸外へ飛び出さうと思つた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
「渥美さん! 渥美さん! 一寸ちょっとお待ち下さい。」と、云う夫人の美しい言葉が聞えて来た。信一郎はそれを船人の命を奪う妖魚サイレンの声として、そのまゝ聞き流して、戸外へ飛び出そうと思った。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)