“奴原”の読み方と例文
読み方割合
やつばら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
帝王何かあらんや、どころではなく、生来帝王の天質がなく、帝王になったところで、何一つ立派なことの出来る奴原やつばらではないのである。
日本文化私観 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
「若僧やるな! 鳥刺しといい貴様といい、愈々胡散うさん奴原やつばらじゃ。どこのどいつかッ。名を名乗らッしゃい? どこから迷って来たのじゃ!」
「拙者にも縁のある奴原やつばらだ。と云うより拙者の先生に、深い縁故のある奴だ、退治れば先生のお為にもなる。——其方そちは逃げろ! 一人で十分!」
前記天満焼 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)