“胡散”の読み方と例文
読み方割合
うさん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女の人数を聞いたりする客を胡散うさん臭いと見るのは当り前だ。け出しの刑事みたいだが、気のきいた風紀係はそんな科白せりふは吐かない。
いやな感じ (新字新仮名) / 高見順(著)
見ず識らずの女が夜ちゅうに人の店へあがり込もうというのは、なんだか胡散うさんらしいとも思ったが、お徳はもう三十を越している。
半七捕物帳:44 むらさき鯉 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
渠は唸る樣な聲を出して、ズキリと立止つて、胡散うさん臭く對手を見たが、それは渠がよく遊びに行く郵便局の小役人の若い細君であつた。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)