“奴隷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どれい84.4%
しもべ5.6%
ヤツコ3.3%
やっこ2.2%
やつこ1.1%
おいはくり1.1%
ひと1.1%
コーリヤー1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ときどき手を合せて拝みたい気もちのするのも、しき情慾の奴隷どれいとなって、のたうち廻った思い出のなせる仕業しわざとのみはいえまい。
親馬鹿入堂記 (新字新仮名) / 尾崎士郎(著)
「ポーレンカ、僕の名はロジオンていうんだよ。いつか僕のこともお祈りしてちょうだい。『奴隷しもべロジオンをも』って——それっきりでいいから」
奴隷ヤツコたちは、とやかくと口さがないのが、其爲事よ。此身とお身とは、おなじ貴人ウマビトぢや。おのづから、話も合はうと言ふもの。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
身狭乳母むさのちおもの思いやりから、男たちの多くは、唯さえ小人数な奈良の御館みたちの番に行け、と言ってかえされ、長老おとな一人の外は、唯雑用ぞうようをする童と、奴隷やっこ位しか残らなかった。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
奴隷やつこたちはとやかくと、口さがないのが、其為事よ。此身とお身とは、おなじ貴人うまびとぢや。おのづから話も合はうと言ふもの。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
いわばこのうち奴隷おいはくりで、尋常あたりまえに雇うとお金を出さなければならないから、養子という事にしただけの人間だよ。
巡査辞職 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
れの体は、いまの乞食尼から、おれが買ってやったぞ。てめえは、倖せなやつだよ。おれが買ってやらなければ、いずれは遠国の奴隷ひと買いに渡されるにきまっている。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
グレ さうとも/\、そんなことをすりゃ、奴隷コーリヤー同然どうぜんぢゃわい。