女御にようご)” の例文
又若江修理大夫妹年来学問有志がくもんにこゝろざしあり於今天晴いまにおいてあつぱれ宏才之きこえ有之候間、女御にようご為御稽古参上可然哉否しかるべきやいなや、於左大将殿可宜御沙汰よろしかるべきごさたに付被談由だんぜられしよし
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
たとえば冒頭の「いづれの御時おほんときにか、女御にようご更衣かういあまたさぶらひ給ひけるなかに」云々の語法は、今もなお上品な物言ものいいの婦人に用いられている。
『新訳源氏物語』初版の序 (新字新仮名) / 上田敏(著)
昔々の大昔、筑前の國の皇居の庭掃き爺さんが、尊い女御にようごを見て一世一代の戀をした。
まづ女御にようご御方おんかたにてむかしのおんものがたりなどきこえたまふに夜更よふけにけり、二十日の月さしいづるほどにいとゞ木高きかけどもこぐらうみえわたりて、近きたちばなのかをりなつかしくにほひて
女御にようごきさき
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)