“奠都”の読み方と例文
読み方割合
てんと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
奠都てんと三十年祭が、全市こぞって盛典として執行されたおり、種々の余興が各区競って盛大に催された。とりわけ花柳界の気組きぐみは華々しかった。
一世お鯉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
そのころ奠都てんと祭というものがあって式場は多分日比谷ひびやだったようにおもう。紅いはかま穿いた少女の一群を見て非常に美しく思ったことがある。
三筋町界隈 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
京都の四方にも無数の小野があり、その中では琵琶湖びわこ西にあるもののごとき、奠都てんと以前よりすでに住民の家号になっていた。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)