奇跡きせき)” の例文
みんなはいろいろまよったすえ、けっきょく、かみさまの奇跡きせきのあらわれた人を法王にえらぼうということに、意見いけんがまとまりました。
「かんたんなことなんだ。きみだって説明せつめいをきけば、なーんだ、と思うよ。奇跡きせきがおこったのでも、なんでもないさ」
今更のように回顧かいこして、すべてが奇跡きせきのように考えられた。松千代が生きていた——これは自分の生きている以上の思いだった。奇跡以上の奇跡であった。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
寺法なりとて近くる事をゆるさず、閉眼めをとぢしわありてねふりたるが如し。頭巾づきん法衣ころもはむかしのまゝにはあらざるなるべし。是、他国には聞ざる越後の一奇跡きせきなり。
『だがアーサがこのうえ生きようとは思えない。それができれば奇跡きせきというものだ。おれは奇跡を心配しない。あれが死ねば、あの財産ざいさん相続人そうぞくにんはおれのほかにはないのだ』
丁度ちやうど上口のぼりくちあたり美濃みの蓮大寺れんたいじ本堂ほんだう床下ゆかしたまで吹抜ふきぬけの風穴かざあながあるといふことを年経としたつてからきましたが、なか/\其処そこどころの沙汰さたではない、一生懸命しやうけんめい景色けしき奇跡きせきもあるものかい
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
寺法なりとて近くる事をゆるさず、閉眼めをとぢしわありてねふりたるが如し。頭巾づきん法衣ころもはむかしのまゝにはあらざるなるべし。是、他国には聞ざる越後の一奇跡きせきなり。
「きみには、かんたんかもしれないが、ほかの者にとっては、奇跡きせきとおなじくらいふしぎなことだよ」
ちょうどこの上口のぼりぐちの辺に美濃みの蓮大寺れんだいじの本堂の床下ゆかしたまで吹抜ふきぬけの風穴かざあながあるということを年経としたってから聞きましたが、なかなかそこどころの沙汰さたではない、一生懸命いっしょうけんめい景色けしき奇跡きせきもあるものかい
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
でも目の前に奇跡きせきは行われた。
これを奇なりとおもふに、此田の中にかへる蛗螽いなごもありて常の田にかはる事なし、又いかなる日てりにも田水てんすゐかれずとぞ。二里のいたゞきに此奇跡きせきること甚不思議ふしぎ灵山れいざんなり。
これを奇なりとおもふに、此田の中にかへる蛗螽いなごもありて常の田にかはる事なし、又いかなる日てりにも田水てんすゐかれずとぞ。二里のいたゞきに此奇跡きせきること甚不思議ふしぎ灵山れいざんなり。