大革包おおかばん)” の例文
大学の制帽をかぶって、旅行用の大革包おおかばんひっさげた若い男が、四辺あたり光景ありさま幾度いくたびか見返りながら、急ぎ足で角川家の門をくぐった。門口かどぐちには七兵衛老爺じじいが突ッ立っていた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)